<2002年8月4日>
 朝刊 1版 特集16面(日曜日) カラー
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 [復帰30周年記念・沖縄発!ビジネス・アイディア・コンテスト]
 /夢ひらめく/鈴木孝史・和子夫妻にグランプリ/ハイサイ・センター計画/観光客へ情報サービス/台風時に真価発揮

 沖縄から世界につながるビジネスの種を発掘しようと、「沖縄発! ビジネス・アイディア・コンテスト」が行われ、 最終審査の公開プレゼンテーションの結果、グランプリに糸満市の鈴木孝史さん、 和子さん夫妻の「ハイサイ・センター計画」、準グランプリに恩納村の上原信行さんの「立体・循環型有機農法」が選ばれた。

 同コンテストは復帰三十周年を記念し、経済産業省と内閣府沖縄総合事務局が主催。県産業振興公社と県経済団体会議でつくる 同コンテスト実行委員会、沖縄タイムス社などが共催し、県が後援した。創業や経営革新の取り組みに向けた"やる気""意識"をもち、 ベンチャーなどにチャレンジする人材を生み出す土壌をつくり出そうとの狙いだ。県内各地からさまざまなユニークなアイデアを 盛り込んだ二百七十八件の応募があり、一次審査を通過した十件が七月十九日の最終審査に臨んだ。

 "台風こそ思い出づくりとビジネスチャンス"。鈴木孝史さん・和子さん夫妻が提案する 「ハイサイ・センター計画」のキャッチフレーズだ。

 ハイサイ・センターとは空港と港のそばに設置された情報館。観光を中心に、沖縄に関するあらゆる情報のサービス 窓口として機能、特に台風時にその真価を発揮する。

 鈴木さん夫妻は沖縄で暮らして約二十年。本土から観光に来る知人を受け入れるたびに、さまざまな情報を探したり、 ホテルの予約などでわずらわしさを感じていた。

 そこからハイサイ・センターのアイデアが生まれる。

 飛行機の搭乗前の空き時間を有効に使う場所。台風時には宿泊施設の予約などが簡単にできる。図書館や資料館としての 機能をもち、ステージは音楽・芸能・文化活動など、新人芸能家や学生らによるさまざまなアトラクションを展開する場にもなる。

 予約できる宿泊施設はホテルだけではない。事前に登録された短期賃貸マンションやアパートなどの賃貸物件の一時使用、 ボランティアによるホームステイも可能。センター自体も宿泊機能をもつ。

 もう一つの大きな特徴がIT(情報技術)機能だ。

 パソコンルームではインターネットやデータベースを活用し、多彩な情報が入手できる。もちろん、ホテルや交通機関の予約も可能。さらに、琉球料理などのデリバリーサービスも受けられる。

 ハイサイ・センターを起点に、多様なビジネスチャンスが生まれる。

 そして、沖縄のホスピタリティーをアピールする場。台風時に沖縄のすばらしさを味わってもらう。そこから真の観光立県が始まる。

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